【ポエム】母校のダンスサークルの活動をSNSを見てて感動したおっさんの話
先日、私の母校で、ダンスバトルが開催されました。私の母校は公立はこだて未来大学という函館の山奥にある大学です。私は大学時代、ダンスサークルに所属していて、HIPHOPというカルチャー、ダンスというカルチャーに片足を突っ込んでおりました。私が所属していたサークルは、CHUGという愛称で、大学内にそのインパクトを示し続けています(多分)。今回のイベントもCHUGがオーガナイズしてます。
ダンスバトルの告知の記事をSNSで見て、そろそろそんな時期か〜と思いながら嫉妬感を味わっていましたが、色々と思うことがありましたので、すごく個人的なポエムを書いていこうと思います。
感動したこと
- 教授がダンスというものに関心をもってくれたらしい
- 自分たちが作ったロゴなりなんなりが随所随所で出てきた
1. 教授がダンスというものに関心をもってくれたらしい
帰り際、面白そうなことをやってるらしいので、ちょっと覗いたら凄かった。人間ってこんな風に動けるのね。カッコいいわー。俺も若かったら絶対やってたわ。今やったら筋肉がブチブチ断裂するわー。 pic.twitter.com/DBQITxhYHV
— 櫻沢 繁 (@SSakurazawa) June 3, 2016
FBでツイートをシェアしたところ生まれた会話
ダンスサークルの若者のコメント
「今回人数とメンツが凄いです。動画お楽しみに。」
教授のコメント 「動画はどこにありますか?素晴らしかったです。感動しました!」
私はSNS上の会話しかみてないので、なんとも言えないですが、感動したとおっしゃって下さってます。BBOY (頭でまわる人々)にかぎらず、他のジャンルのダンサーでも、動きのキレや、可動域は、おそらく普通の人々が見ても衝撃的だったのではないかと思います(こちらの教授は生理学?とかを教えていた人なのでなおさらかも)。実際、何に感動されたのかはよくわかりませんが、おそらく、みたものがダンスバトルであったということも関係しているのではないかと思います。
アカデミックな観点において、ダンスバトルは非常に面白い要素を多く含んだ研究しがいのあるトピックだと私は思ってます。それは、Jazzのインプロビゼーションなどと同じく、即興で行うという点と、1対1、n対nという形で、コミュニケーションがあるという点です。
他にもおそらく情報工学の視点、HCIの視点からも切り込めるところが色々とあるはずです。学生生活のなかで趣味は趣味、研究は研究とわけるのではなく、インテグレート(統合)することができると僕は信じています。おそらくそのほうが最高に楽しい学生生活が送れるはずです。学生は教授とコミュニケーションをとりまくって、勉強と運動、アートとサイエンスをぜひインテグレートしたルネッサンスボーイまたはルネッサンスガールになって欲しいと思います。
2. 自分たちが作ったロゴなりなんなりが随所随所で出てきた
僕らがサークルにいた時に、アイデンティティを証明するために色々なものをあれこれと作りました。例えば、今回のバトルで使われているマットは、僕と同じ世代のOB達が、リノリウムとスプレーでハンドメイドしました。また、トップの画像で彼らがとってるポーズはおそらく僕が考えたハンドサインです。「ヒップホップ ハンドサイン」でググッて、iの文字を表すハンドサインと、cの文字を表すハンドサインをくっつけました。さらに、ロゴのラフスケッチを描いたのも、Webサイトを作ったのも僕です。
最近思い出しましたが、当時、ロゴは遠くから見ても四角を感じれるような形を意識しました。公立はこだて未来大学という大学の建物がすげー四角ということもあって、サークルが函館というフィールドに出た時に、あぁ未来大のダンス部ねと一発でわかるようにという願いを込めました。Webサイトは自分がサークルを離れた時に、CHUGロスになるために作りました(笑)。まんまとCHUGロスです。
感激
自分たちが作ったものが愛されるものになるといいますか、受け継がれるというのは、すごく、すごくすごく嬉しいことだなぁと、今のサークルのメンバーには感謝の言葉しかないとなぁと卒業から2年もたってないおっさんは思いましたと。下のフライヤーのコピーまで受け継がれてます(やりすぎなのでは...)。
ただ一方で、サークルとは生物(なまもの)であり、時代時代によって、表現したいこと、表現できることが変わってくるだろう、いや、変えるべきだと思ってます。どんなサークルにしたいかや、やりたいことは、その時のメンバーが話し合って決めるべきだと強く思います。CHUGに関して言えば、いつか新しいオリジナリティを創造するようなメンバーが出てくることを望んでいたりもします。ただ無理に変える必要もないと思います。その辺のさじ加減は絶妙に難しいだろうなと思いますね。
一番最初のchug battle and show case のフライヤー 「どうせみんなこないっしょ」というコピーで未来大生とダンスサークルの距離感を表現した
Street Dance Circle CHUG — 6/20 フライヤーその1 ...
今回の chug battle and show caseのフライヤー「踊りで闘う、魅せる」と意気込んではいるものの、「どうせみんな、こないけど。」という下のコピーで、情報系大学生とダンスサークルの距離感が変化していないという状況を絶妙に表現している
Street Dance Circle CHUG — みなさんこんばんは。こーちゃんです。 本日、chug battle vol...
どーせみんなこないっしょという姿勢は全くネガティブじゃない
どうせみんなこないということで、未来大生、というよりダンスに興味が無い学生くんたちと一線をおきつつも、コミュニティの輪を広げている、イベントの動員数が増えているということはすごく素晴らしいことだと思います。僕が大学の時に失敗したのは、外に出るということをほとんどやらなかったことだと思ってます。外に出るということは、失敗すること、そして失敗するということは成長するということなんですよね。失敗を恐れまくっていた私の大学時代はすごくダサかったです。いま僕は関東に出てきてコミュニティっていうもののパワーにすごく興味をもってます(外にでまくってます)。サードプレイスという社会学の言葉があって、主にカフェとかバーとかのこと、家族や学校職場以外の三番目の場所っていう意味なのですが、現代はコミュニティがサードプレイスになっていて、人々に安心感とか帰属感を与えるのかなとも思ったりしています。なので若い子達には、ダンスに限らずとも、学校とか家族という人間関係に閉じずに色々な関係性を構築するため、失敗して成長するために積極的に外に出て行っていってほしいと思います。そして、僕もまたCHUGの活動を見て、色々とまた頑張らなきゃなと思う次第でありました。ありがとうCHUG。
今年の学校祭は、見に行くぞーーーー!!!最近、ダンスしてないなぁ〜